恋と映画とフランス女☆フランス流ライフスタイルエッセイ☆福元こころ

フランス映画や小説の中のフランス女の恋愛を通し、フランス流マインドで40歳からの幸せ作りをアテンドします。

【エッセイ】レディーファーストに隠された意味

こんにちは。

 

福元こころです。

 

私がフランスへ留学した当初、とても驚いた事がありました。

 

それは、スーパーでの事。

 

とにかく、買い物カート(フランス語でchariot[シャリオ]と言います)大きい!

 

大人でも、体育座りをすれば入れるくらいの大きさ!

 

そこに、山積みに積まれた食品や日用品・・・

 

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ではなく!

 

お会計の時、男性が支払っている事が多かったのです。

 

 

ご夫婦やカップルで買い物するのは、日本でも同じ。

 

でも、日本だと、どちらかと言えば奥さんやお母さんがお会計しますよね。

 

スーパーだけでなく、カフェやレストランでも、

会計するのは男性。

 

子供の頃、家族と食事に行っても、

父が母に「払っといて」と言って、さっさとお店を出て行きました。

 

『フランスでは、男性が払うんだ』

 

言葉も文化も違う国に来たのだから、

そういうもんだと思っていたのです。

 

 

しかし、ある時、フランス人の友人に思い切って尋ねました。

 

「どうして、男性が払うの?」と。

 

すると、ちょっと恐ろしい答えが返ってきたのです。

 

 

それは・・・

 

 

フランスでは、男性の方が強い!男性の方がエライ!

 

そんな風習が昔からあるそうです。

 

各家庭によっても、ルールは様々ですが、

女性が本人名義で銀行口座を開けるようになったのも、つい最近だそうです。

 

女性がパートなどを始める際も、ご主人の承認が必要だったとか。

 

なので、男性が家庭の家計を管理するというのが一般的だとか!

(これにはちょっとびっくりしました)

 

 

つまり、男性が女性に優しくしてくれる、

いわゆる『レディーファースト』なる行為も、

実は、『自分の方が強いんだぞ!』という隠れたアピールなんです。

 

反対に言えば、女性は弱い者。守るべき者とも捉えられます。

 

 

勿論、そこに『愛』はあるわけで、

闇雲に『オレ様』アピールってわけではないのですが・・・

 

 

日本にも、亭主関白とか、男尊女卑とか、

いろんな言葉や風習がありますが・・・

 

欧米も、たいして変らない(笑)

 

女の私からすれば、優しくされて悪い気にはならないし、

どちらかと言えば、男性を尊敬したい方なので、

レディーファーストされた時は、相手の自尊心を損ねないよう、

弱いフリをしておきます(笑)

 

 

フランス語にも、実は現れています。

フランス語の名詞には、男性名詞、女性名詞があり、それぞれに『冠詞』がつきます。

 

フランス人ですら、時々、男性だったか女性だったか忘れしまうそうです。

そんな時はどうするか。

 

とりあえず『男性名詞』にしておけ!

 

こんなところでも、男性強し!なんです(笑)

 

 

もしもフランス人男性と、食事やお茶に行かれた場合は、

ぜひ、支払わせてあげて下さい!

 

割り勘は、お店の外に出てからこっそりと♪

 

ちなみに、カフェにしろ、レストランにしろ、

男性と一緒に入店しても、お店の店員は男性にしか声を掛けません。

 

決して、自分は無視された〜と落ち込まない様に。

 

フランスは、男性社会。

そうわきまえて。

 

では、また。

 

こころ